最近、SNSで「腸もみで門脈が壊れる」といった意見を目にしました。
中には、看護師や内視鏡医の方の投稿もあるようで、現場の施術者として少し驚いています。
結論から言うと、腸もみや内臓整体のような外からの施術で門脈を損傷することは、まず考えにくいというのが正直なところです。
門脈(portal vein)は、小腸・大腸・膵臓・脾臓などから血液を集めて肝臓へ送る重要な静脈です。
この門脈は、腸の奥にある腸間膜の中を走っており、最終的に肝臓の中へと流れ込んでいきます。
つまり、僕たちが外からお腹を押したとしても
皮膚 → 皮下脂肪 → 筋膜 → 筋肉 → 腹膜 → 腸 → 腸間膜……と何層も奥にあるため、
直接的に門脈を触ることは構造上不可能です。
仮に門脈を損傷することがあるとすれば
それは外科手術や誤って深部に針を刺した場合など、特殊な医療行為に限られます。
腸もみやヨガ・腹筋運動・フラフープのような腹部への自然な刺激で門脈が壊れるとしたら
日常生活すら危険だということになってしまいます。
脚がむくむのは、脚の静脈の流れが滞って心臓に戻りづらくなっているからです。
それと同じように、腸の静脈がうっ滞していると腸がむくみ、
その結果、門脈経由での栄養やホルモン、毒素の流れも停滞することがあります。
門脈を「流す」といっても、直接押すのではなく
腸のうっ血を緩め、間接的に門脈・肝臓への循環をスムーズにするという意味です。
その結果として、
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体のだるさが改善
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肌の調子が良くなる
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血色が良くなる
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ニキビやワキガが改善したという声も
…などのお声を多くいただいています。
(※すべての方に効果を保証するものではありません)
外部の手技療法に対して懐疑的な視点があることは理解しています。
でも「破壊する」「非科学的」といった強い言葉の前に
その施術がどういう目的で、どんな理論に基づいているのかを知っていただけると嬉しいです。
僕たちも、身体の変化に責任を持ち、丁寧に向き合う施術者でありたいと思っています。
身体の仕組みを理解すればこういった誤解はなくなると思っています。
批判の声に耳を傾けつつ、
正しい知識と体験の積み重ねで、誤解が少しでも減っていくことを願っています。
※2025/08/04同じ内視鏡医の投稿が他にもありました
同じ内視鏡医の方で他にも「門脈が触れるなら、肝臓とか臓器ちぎれてますから」といった強い表現も見かけました。
このような表現には、かなり誤解があると感じています。
まず、僕たちが行っている腸もみや内臓整体は、あくまで外腹壁からの間接的な手技です。
肝臓を含む臓器に対しても、骨格・筋膜・腹腔内の圧や動きの伝達を通して働きかけるというものであり、
無理やり強く押し込むような施術ではありません。
例えばフランスのオステオパス ジャン=ピエール・バラルが提唱した「内臓マニピュレーション」にも、Oddi括約筋や門脈周囲への働きかけの手技として記載されています。
Oddi括約筋(胆管・膵管の出口にある筋)は、その機能低下が胆汁の流れの停滞や消化不良に関係することが知られています。
これに対して、腹部から誘導するようなアプローチで緊張を緩め、内臓の可動性を高めることが目的であり、
「筋肉を直接揉む」「ちぎる」ようなイメージとはまったく異なります。
僕たちは体の仕組みに寄り添いながら、過緊張を緩めて本来の機能を引き出すサポートをしているのです。
「ちぎれる」「壊す」といった過激な表現ではなく、事実や構造に基づいた建設的な対話が広がっていけばと願っています。
僕たち施術者も、体に触れるという責任と真摯に向き合い、より安全で効果的な方法を日々模索し続けています。
「知らない=ありえない」ではなく「知らなかった視点があるかもしれない」という柔軟なまなざしで見ていただけると、
互いの理解がきっと深まっていくと思います。
※以下は2025年8月1日にスレッズで公開され、その投稿の内容を引用しています。
個人が特定されないよう配慮しております。
投稿内容には複数の法的リスクが含まれており、特に日本腸もみ研究所の関係者が写った画像が無断で使用されていた点については、肖像権の侵害にあたる可能性があります。
気になる点をそれぞれ解説しておきましたので
こちらも読んで欲しいです↓
リブレのことはわからないです。一言も言ったことがないです。
小麦敵、砂糖敵はたぶん吉野さんの4毒のことだと思うんですが
僕は日本腸もみ研究所でそれについて言ったことはありません。
ワクチンは5年前からのものに関しては反対です。
やっと最近になって後遺症や長期的な害について議論されていますよね。