免疫が「暴走」してしまうと、花粉症・皮膚トラブル・アレルギー・慢性炎症など様々な不調が出やすくなります。
そして近年、SNSや書籍で ビタミンD3の重要性が語られるようになりました。
実は、体の免疫を落ち着かせる仕組み=免疫寛容 はビタミンD3だけではありません。
体の中にはもともと
「炎症を静めるスイッチ」
「免疫の判断力を整えるシステム」
がいくつも存在しています。
その中でも、日々の施術で感じてきた現象
「断食をすると体が軽くなる」
「腸が整うとアレルギーが落ち着く」
「呼吸が深い人は揺らぎにくい」
といった現場の感覚と、分子や細胞レベルの科学を結びつけて整理してみます。
■ 1. 断食(ケトン体) × 免疫寛容
断食や1日1食、時間制限食(16時間断食など)を行うと、肝臓では糖の代わりに「ケトン体」が作られます。
このケトン体には
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免疫細胞の興奮を鎮める
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代謝ストレスを軽減する
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細胞の掃除(オートファジー)を起こす
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慢性的な炎症を自然に下げる
こうした作用があることが分かっています。
つまり「食べない時間をつくる=免疫の再調整時間をつくる」ということです。
断食でアレルギーや炎症が軽くなる方がいるのは、この免疫の落ち着きが働きやすくなるからです。
■ 2. 自律神経(迷走神経) × 抗炎症反射
内臓整体でよく起こる現象があります。
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呼吸が急に深くなる
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みぞおちがスッと軽くなる
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お腹の張りがなくなる
- 心が落ち着く
- 頭のモヤモヤがスッキリする
これらはすべて迷走神経が活性化したサイン です。
迷走神経には「抗炎症反射」と呼ばれる仕組みがあり
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副交感神経が働くほど炎症が鎮まり
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樹状細胞(免疫の司令塔)が落ち着き
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T細胞の暴走が抑えられる
というメカニズムが働きます。
つまり副交感神経=免疫の落ち着きスイッチなんですね。
腸もみや内臓整体などの内臓療法の施術でメンタルが落ち着いたり、睡眠が深くなる人が多い理由はここにあります。
■ 3. ミトコンドリア × 炎症のコントロール
近年の研究では、ミトコンドリアの状態が免疫の安定性を左右することが分かってきました。
ミトコンドリアが弱ると、
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疲れが取れない
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冷える
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免疫が荒れやすい
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小さなストレスで症状が悪化
こういったことが起こりやすくなります。
逆にミトコンドリアが整うと、
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エネルギーが安定
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炎症が起こりにくい
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免疫細胞が適切に働く(暴走しない)
という揺らぎにくい体が出来上がります。
ミトコンドリアを整える方法はシンプルで、
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深い呼吸
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軽い運動・歩行
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寒冷刺激
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適度な断食
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腸の動きの改善
昔から言われている健康に関することをやっていれば叶うことばかりなんです。
■ 4. 腸内環境(短鎖脂肪酸) × Treg細胞の増加
腸が整うと免疫が整う。
腸内環境が良くなると、腸内細菌が 短鎖脂肪酸(酪酸など) を作り、これが免疫の調整役である Treg細胞 を増やします。
Treg細胞は、
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アレルギー反応の過剰を抑え
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炎症のブレーキをかけ
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免疫寛容を維持する
という働きを持っています。
だから腸を整えると、アレルギーが落ち着く人がいるんです。
■ 5. 睡眠 × 免疫情報の整理
睡眠は免疫システムにとって「会議の時間」です。
深い睡眠をとることで、
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免疫細胞がその日の情報を整理し
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過剰に反応しすぎていた部分を落ち着かせ
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体の修復が始まる
という流れが起こります。
だから、腸もみや内臓整体などの内臓療法で呼吸が深くなり睡眠が変わる人が多いのは、
結果として免疫も整っているということ。
ビタミンD3は重要ですが、免疫寛容は ビタミンD3だけで起こるものではありません。
体には、複数の落ち着きルート が最初から備わっています。
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断食とケトン体
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迷走神経
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ミトコンドリア
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腸内環境
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睡眠
これらが整うことで、体は本来の「静かな免疫バランス」を取り戻します。
薬やサプリに依存せず、体に備わっている仕組みを活かしていくこと。
これはトータルバランスoverが大切にしてきたことです。
「体の仕組みを理解して整える」
花粉症などのアレルギー症状を楽にしていくには、ここに本質があります。






