宿便の正体とは?

一般に語られる「何年も腸にこびりついた黒い塊の宿便」は現代医学では存在しない概念です。

しかし、断食で「黒い紐状のもの」や「タール状の物質」が排出されることがあります。

 

実際に出てくるアレは腸の壁にこびりついていた便ではなく

✔ 腸上皮が分泌するムチン(粘液)

✔ 断食によって濃縮された胆汁

✔ 食物繊維や残留物が混ざったゲル

✔ 酸化した脂質(黒く見える理由)

などが合体してできた 一時的な産物 です。

 

これは腸の掃除=デトックスではなく

断食・少食中に体内では次の現象が起こります。

 

食事量が落ちる→ 胆汁の流れが遅くなる→ 胆汁が濃縮されタール状に→ ムチンと絡むと黒く長い紐状になる

胆汁は元々強い界面活性剤です。

粘液と混ざるとゴム状の物体になりやすいんです。

 

断食すると、腸は壁を守るためにムチンを増やします。

それが胆汁と結びつくと ゼリー状〜紐状の物体 が形成されます。

 

蠕動が弱い状態で固まりが作られると、腸の形に沿った腸型便のように見えてきます。

これは腸壁にこびりついていたわけではなく、腸管内で固まって形を維持したまま排泄されただけなんです。

 

 

「宿便が出たから健康になった!」ではなく、改善しているのは 全く別の仕組み です。

ノーベル賞で有名になったオートファジーが健康をもたらしてくれています。

 

断食の16~24時間後から胃腸が活性化。古い細胞の掃除が行われます。

 

食べ物が入ってこない→ 腸の免疫細胞が休まる→ 炎症が落ち着く→ 皮膚や自律神経が改善する

 

濃縮された胆汁が腸内を流れることで洗浄作用が起こり、体感が軽くなります。

 

腸が休む→ 迷走神経への負担が減る→ 気分・痛み・睡眠が改善する

 

 

✘ 「腸の壁にこびりついた便ではない」

✘ 「毒素の塊ではない」

✘ 「出したから劇的に健康になるわけではない」

 

✔ ムチンと胆汁と未消化物が形成する断食中の特殊便

✔ 断食で体が良くなるのは、別の生理学的プロセスのおかげ

✔ 宿便という言葉は、科学的な正確性には欠ける

 

宿便を出すための食事や健康関連製品は意味がないというか

とりあえず健康のためには空腹時間を伸ばすことに意味があります。

その結果、宿便と呼ばれる紐状の便が出てくるだけなので、

「断食をしても宿便がでない」とかそういうのは気にしないで大丈夫です。

 

ちなみに画像で見ると下の感じです

 

写真でみると黒というか緑色に近いんです。

胆汁とムチンがくっついているだけでしたね…

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