以前は乳酸菌など善玉菌のドリンクなどをオススメしていましたが、
ここ数年は全くオススメしていません。
なぜなら、食事を普通にしていたら普通に取り入れることができるし
そもそも腸の中にいるから、良い環境にしてあげれば勝手に繁殖します。
要は割合が大事。
善玉菌、日和見菌、悪玉菌。
3対5対2が良いと言います。
乳酸菌やビフィズス菌のドリンク、ヨーグルトなどを取り入れたところで
今度は善玉菌が多くなり、善玉菌が多くなるということは
腸内菌のバランスが崩れている状態。
善玉が多ければ良いってものではありません。
最近、このような記事がありました。
「乳酸菌・ビフィズス菌」が、じつは「胃がん・食道がん・大腸がん」のリスクになる驚きの理由
これによると日本人にはビフィズス菌が多いそう。
しかも、歯周病菌を調べると、その中にビフィズス菌がたくさんいたとのこと。
乳酸菌は250種類以上いて、がんを引き起こす乳酸菌もいる…と簡略化してみましたが
詳しくは記事を読んでみてください。
乳酸菌やビフィズス菌を積極的に取り入れずに腸内環境を良くする方法
過敏性腸症候群(IBS)の方がよく腸内環境を整えるために乳酸菌ドリンクなどを摂取していると思いますが、
善玉菌は関係ないのでご安心ください。
機能性ディスペプシアも腸内細菌は関係ないです。気になさらず大丈夫です。
最も影響があるのは「血糖値スパイク」です。
いかに血糖値スパイクをおさえるかが重要になってきます。
ただし、慢性的な便秘の方については腸内環境が良くなる食事に変える必要があります。
・食事は漬物も食べる
・食事中は味噌汁も摂る(※基本ですが味噌汁は沸騰中に味噌を入れないように)
・牛肉を減らす
・火を通した野菜を増やす(できれば茹でるか蒸す)
・食事の回数を減らす(間食NG)
これぐらいです。
昔の日本人が食べていたものがベストということになります。
食事の回数を減らすのは、腸でスローウェーブ(slow wave)を引き起こさせたいためです。
空腹時に胃から始まる収縮運動があり、それが腸管を次々と伝播して収縮していき
腸管の内側をクリーニングする作用をもたらします。
つまり、過剰に繁殖した菌や食物残渣を洗い流す作用があるんです。
それによって腸内細菌のバランスを保ち、良い腸内環境へと導かれていきます。
空腹時間を伸ばすのは非常に重要です。
腸内環境のために何かを摂り入れるというより、
何を摂り入れないか?が重要です。
健康は引き算。
それによって食費も浮くし、生活がよりシンプルで快適になります。
いつのまにか腸活ブームとなっていろんな情報が氾濫していますが
引き算こそが健康の要です。