「ストレスがたまると無性に甘いものが食べたくなる」という声をよく耳にします。
実はこの現象、ただの“甘いもの好き”では済まされない、体の深い防衛反応なのです。
■ 甘いものを食べると一瞬ホッとするのはなぜ?
ストレスを感じているとき、人の体は緊張状態(交感神経優位)になっています。
このとき、甘いものを食べると血糖値が一気に上昇し、一時的に「安心したような感覚」が訪れます。
しかし、それはあくまで一時的。
すぐに血糖値が急降下し、イライラや倦怠感がぶり返します。
これは「血糖値スパイク」と呼ばれる状態で、脳にとっては軽いショック状態とも言えます。
■ 本当は「生きてる感」じゃない?「死んだふり」という自己防衛
この甘いもの依存の裏には「生き延びるためのサバイバル戦略」が隠れています。
動物にはストレスや恐怖に直面したときにとる3つの反応があります
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戦う
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逃げる
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凍りつく
甘いものでボーッとするのは、実はこの凍りつき反応(Freeze)に近い状態なのです。
これは、自律神経の背側迷走神経系が過剰に働いたときに起こります。
つまり、命の危機を感じないようにするための仮死反応。
「甘いものが欲しい」の正体は
ただの食欲ではなく自分を守るための感覚麻痺かもしれません。
■ じゃあどうすればこのループから抜け出せるの?
体と脳に「もう安全だよ」と伝えることが大切です。
それには、自律神経と腸のケアがとても有効。
例えば…
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腸もみで迷走神経を刺激し、緊張状態からゆるめる
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呼吸を整える、ゆったりした環境に身を置く
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感情解放テクニックで「感じても大丈夫な心」を取り戻す
これらを通して、「仮死反応」を解除し、
甘いものではなく本物の安心を感じる身体へと変わっていくことができます。
■ 最後に
甘いものに頼ってしまう自分を責める必要はありません。
それはあなたの体が「なんとかして生き延びようとしてきた証」です。
でも、そろそろ“死んだふり”ではなく、“ちゃんと生きる”ほうへシフトしませんか?
当サロンでは、そんなお手伝いをしています。