医療従事者でも、意外と見落としがちなのが「内臓と体の痛みの関係」です。
SNS上では「内臓整体で頭痛や胸痛、脊髄レベルの痛みが改善するなんて非科学的」
といった医療者の意見も見られます。
しかしこれは、身体の構造と機能を知っていれば明確に否定できる誤解です。
体性-内臓反射・内臓-体性反射とは?
僕たちの身体には「反射弓」という神経のネットワークが存在します。
脳を介さずに、脊髄レベルで反応が起こる仕組みのことです。
例えば、熱いものを触ったら自動的に手を引っ込めてしまう体の仕組みのこと。いわゆる脊髄反射のことです。
その中でも施術者が利用する有名な反射が以下の2つ
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内臓-体性反射:内臓の状態が筋肉や皮膚に影響を与える反射。
例:胃の不調 → 背中の張り
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体性-内臓反射:逆に、体の筋肉・関節への刺激が内臓の働きを変化させる反射。
例:ツボを押す → 胃腸の蠕動が回復
このように、内臓と体性(筋骨格)は神経レベルでつながっており、施術者は相互に影響を及ぼしている箇所を見つけ出して症状を改善させていきます
なぜ「頭痛・胸痛・脊髄レベルの痛み」に影響が出るのか?
例えば、横隔膜下に位置する胃は、交感神経(胸椎レベル)を介して脊髄とつながっています。
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胃のストレス → T5〜T9の脊髄を介して背中へ痛みが出る
つまり、内臓が原因で背中痛が発生することは解剖生理学的にも内臓-体性反射として正当性があります。
ですがそれだけではありません。
例えば、胃がガスで膨れることで横隔膜が下がれなくなり、さらに膨らむことで心臓が拡張できない状態になってきます。
これは、心臓が物理的に拡張できなくなることで、圧迫性の胸痛を感じる原因になります。
心臓の関連痛としても左鎖骨の下のあたりが痛くなることがあります。
そして頭痛も引き起こされます。
胃がガスで膨れることで横隔膜が下がりにくくなり、呼吸が浅くなって自動的に交感神経がたかぶります。
呼吸が浅くなることで交感神経が優位になり、緊張性頭痛の誘因となります。
内臓-体性反射だけを考えていると内臓と頭痛の関連性がわからなくなりますが、
体の機能と構造を考えれば腑に落ちるのではないかと思います。
ちなみに首肩こりも起こります。
呼吸が浅くなると、横隔膜がうまく動けなくなります。
その結果、横隔膜を支配する横隔神経(C3–C5)にストレスがかかり、スパズム(痙攣様の緊張)を起こすことがあります。
横隔神経は脊髄のC3〜C5から出ているため、この緊張が頸椎上部の筋肉に反射的な影響を与え、首や肩のこりを引き起こすのです。
「内臓整体で頭痛が治るなんて…」と軽視する前に
一度、基本に立ち返って「構造と機能」を教科書レベルから見直してみてください。
施術の効果には、ちゃんとした理由があるのです。
※以下は2025年8月1日にスレッズで公開され、その投稿の内容を引用しています。
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気になる点をそれぞれ解説しておきましたので
こちらも読んで欲しいです↓
リブレのことはわからないです。一言も言ったことがないです。
小麦敵、砂糖敵はたぶん吉野さんの4毒のことだと思うんですが
僕は日本腸もみ研究所でそれについて言ったことはありません。
ワクチンは5年前からのものに関しては反対です。
やっと最近になって後遺症や長期的な害について議論されていますよね。
※2025/08/04、投稿主がアカウントごと削除されたようです
ちなみに内臓整体で頭痛が改善する仕組みについて、説明が悪いんじゃないかと思ってアンケートをとりましたが
医療者以外の方にはちゃんと理解できるみたいです。医療者が理解できるかどうかは不明でした。