「腸もみサロンのマッサージを受け続けた結果、イレウスになって人工肛門の手術をする羽目になった患者の手術に自分は立ち会った」
このような投稿を、ある医療職の方がSNSで行っていました。
この文を読んで、因果関係があるように感じた方もいるかもしれません。
でも、少しだけ落ち着いて「医学的な因果関係」について一緒に整理してみましょう。
「因果関係」と「時間的相関」は違います
例①:Aさんが雨の日に外出 → 翌日に風邪をひいた
これは因果関係でしょうか? それともただの偶然(相関)?
風邪の原因はウイルス感染であり「雨に濡れたから風邪をひいた」とは言えません。
腸もみ → イレウスになった?
腸もみによって、
・腸を破る
・腸の中に詰まる
・腸を物理的に折り曲げる
…といったことが起こるとしたら、皮下脂肪・筋肉・腹膜・腸管の構造をすべて超えるような破壊力が必要になります。
これは、腹部への強打・刺創・外科的な誤操作などの極めて特殊な状況でしか起きません。
もしくは潰瘍がある状態で施術してしまったかです。
ただ、潰瘍があれば下血(黒いドロドロの便)、血便が普段からあり、
施術中の腹痛、施術後も腹痛、施術後の下血や血便などが起こります。
現時点で、腸もみのような施術者による外部からの腹部圧迫でイレウスが引き起こされるという医学的根拠(エビデンス)は存在していません。
また、腸管を破る・詰まらせる・折り曲げるといった機序は生体構造的に考えても極めて非現実的です。
イレウスの原因の方が先にある可能性
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もともと腸に癒着があった
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腸閉塞を起こしやすい体質だった
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食生活、薬剤などによる影響だった
腸もみを「受けていた」という事実がもしもあったとして、
あくまで「その期間に偶然重なっていた相関関係」にすぎません。
もし整腸剤を服用している人がイレウスになったら整腸剤のせいにしますか?
乳酸菌飲料を飲んでいる人がイレウスになったら乳酸菌飲料のせいにしますか?
毎日ジョギングをしている人がイレウスになったらジョギングのせいにしますか?
猫を飼っている人がイレウスになったら猫のせいにしますか?
医療職なら、因果と相関を見極める視点を
僕たちはクライアントさんの「過去の選択」を責めるのではなく
「これから何ができるか」を論理的に考える立場にあります。
誤解が広がることで必要としている方が施術機会を失う可能性があります。
医療機関で検査をして異常がないのに胃もたれや腹部膨満感や頭痛や腰痛などに苦しめられている人がたくさんいて、
そのグレーゾーンの人たちを僕たちは救っていっています。
発言の前に因果関係の有無を検証する習慣を持って欲しいと思います。
ちなみに、もしも腸もみ施術中にイレウスを起こした場合は
吐き気と腹痛に襲われてクライアントさんはサロンから帰ることすらできなくなります。
そして病院から保健所や警察に連絡が行く流れかなと思います。
けっこうな大事になるんです。
その連絡がいまだにないので、おそらく看護師さんの適当なデマでしょう。
もしくは因果関係と相関関係の区別がついていない方なのでしょうね。
その看護師さんは事実確認が不十分なまま拡散された可能性がある情報や、肖像権侵害をしている投稿も見受けられます。
日本腸もみ研究所として適切な方法で対応します。
SNSは、発信する側の思いや立場が表れやすい場です。
だからこそ、事実確認と冷静な判断が求められます。
他者を否定するより、自らを高める表現の方が、社会にとっても自分にとっても価値があるはずです。
※以下は2025年8月1日にスレッズで公開され、その投稿の内容を引用しています。
個人が特定されないよう配慮しております。
投稿内容には複数の法的リスクが含まれており、特に日本腸もみ研究所の関係者が写った画像が無断で使用されていた点については、肖像権の侵害にあたる可能性があります。
気になる点をそれぞれ解説しておきましたので
こちらも読んで欲しいです↓
リブレのことはわからないです。一言も言ったことがないです。
小麦敵、砂糖敵はたぶん吉野さんの4毒のことだと思うんですが
僕は日本腸もみ研究所でそれについて言ったことはありません。
ワクチンは5年前からのものに関しては反対です。
やっと最近になって後遺症や長期的な害について議論されていますよね。
※2025/08/04、投稿主がアカウントごと削除されたようです