カイロプラクティックの有効性の根拠について

カイロプラクティックには研究と国際的な教育基準があります

インターネット上では、 「カイロプラクティックには医学的根拠がない」 と言われることがあります。

しかし実際には、 カイロプラクティックで用いられる 脊椎マニピュレーション、特に腰痛などの筋骨格系症状 については、長年にわたりさまざまな研究が行われてきました。

また、カイロプラクティックは世界各国で行われており、 国によっては法的な資格制度も設けられています。

一方、日本では現在、 カイロプラクティックそのものを国家資格とする制度はありません。

だからこそ「誰から施術を受けるのか」が重要です

日本では「カイロプラクティック」という名称を使っていても、 施術者によって教育背景や学習してきた内容に違いがあります。

当サロンでは、 どのような教育を受けてきた施術者が担当するのかを できるだけ明確にしています。

カイロプラクティック・脊椎マニピュレーションに関する歴史的な研究

1991年 アメリカ RAND研究所

1991年、 RAND Corporationから 「The Appropriateness of Spinal Manipulation for Low-Back Pain」 という報告が発表されています。

腰痛に対する脊椎マニピュレーションについて、 どのような状態で適切なのかを評価した研究です。

この報告では、 9名の腰痛専門家による多職種パネルが、 さまざまな臨床状況について 脊椎マニピュレーションの適切性を評価しました。

重要なのは、 「腰痛ならすべて脊椎マニピュレーションを行えばよい」 という結論ではない ことです。

症状や状態によって、 適しているケース・適していないケースを 判断する必要があるという考え方です。

参考資料

Paul G. Shekelle et al.
The Appropriateness of Spinal Manipulation for Low-Back Pain:
Indications and Ratings by a Multidisciplinary Expert Panel.
RAND Corporation, 1991.

RAND報告の書誌情報を見る

関連するRAND研究をPubMedで見る

1993年 カナダ・オンタリオ州「Manga Report」

1993年には、 カナダのオンタリオ州で 「The Effectiveness and Cost-Effectiveness of Chiropractic Management of Low-Back Pain」 という報告がまとめられました。

一般に 「Manga Report(マンガ・レポート)」 と呼ばれています。

この研究は、 腰痛に対するカイロプラクティックについて、 臨床面だけでなく 費用対効果 という観点からも検討したものです。

オンタリオ州保健省の資金提供によって実施され、 低腰痛に対するカイロプラクティック管理の 有効性・安全性・医療経済などについて検討されました。

この報告をもとにした論文も、 1993年に Journal of the Canadian Chiropractic Associationへ掲載されています。

参考資料

Pran Manga, Douglas E. Angus, Costa Papadopoulos, William R. Swan.
The Effectiveness and Cost-Effectiveness of Chiropractic Management of Low-Back Pain.
1993.

Manga Reportを見る

関連論文:
Pran Manga, Douglas E. Angus, William R. Swan.
Effective management of low back pain: it’s time to accept the evidence.
J Can Chiropr Assoc. 1993;37(4):221-229.

論文をPubMed Centralで読む

1994年 アメリカ AHCPR 急性腰痛ガイドライン

1994年、 アメリカの Agency for Health Care Policy and Research(AHCPR)から、 成人の急性腰痛についての診療ガイドライン 「Acute Low Back Problems in Adults」 が発表されました。

このガイドラインでは、 急性腰痛の評価、 重篤な疾患を疑うレッドフラッグ、 保存的管理などとともに、 脊椎マニピュレーションについても検討されています。

ここでも、 「誰にでも同じ施術を行う」という考え方ではなく、 まず重篤な疾患を除外し、 状態に応じて保存的な選択肢を考えることが重要です。

なお、 これは1994年に作成された歴史的なガイドラインであり、 現在の最新診療ガイドラインそのものではありません。

参考資料

Acute Low Back Problems in Adults:
Assessment and Treatment.
Clinical Practice Guideline No.14.
Agency for Health Care Policy and Research, 1994.

PubMedでガイドラインを見る

Clinical Practice Guideline No.14を見る

研究があることと「何にでも効く」は別の話です

RAND研究、Manga Report、AHCPRガイドラインなどは、 カイロプラクティックや脊椎マニピュレーションの 歴史を考えるうえで重要な資料です。

しかし、 これらが 「カイロプラクティックならどんな症状でも改善できる」 ことを証明しているわけではありません。

特に研究が蓄積されているのは、 腰痛や頚部痛などの 筋骨格系症状に対する脊椎マニピュレーション です。

現在も、 脊椎マニピュレーションやManual Therapyについて 臨床研究やシステマティックレビューが行われています。

そのため当サロンでも、 「カイロプラクティックだから全員に同じ矯正をする」 という施術は行っていません。

日本ではカイロプラクティックは国家資格ではありません

日本では現在、 カイロプラクティックそのものを対象とする 国家資格制度はありません。

そのため、 短期間の講習を受けた施術者から、 解剖学・生理学・神経学・整形外科学などを含む 専門教育を受けた施術者まで、 教育背景にかなり違いがあります。

利用する側からすると、 これは非常に分かりにくい部分です。

だからこそ、 「カイロプラクティックという看板があるか」 だけでなく、 施術者がどのような教育を受けているのかを見ること も大切だと考えています。

日本でも安全性について検討されてきました

1991年には、 当時の厚生省によって 「脊柱原性疾患の施術に関する医学的研究」 がまとめられています。

一般に 「三浦レポート」 と呼ばれることがあります。

当時の日本では、 カイロプラクティックを含む脊椎への手技について、 健康被害や安全性も問題となっていました。

そのため、 カイロプラクティックを考えるうえでは 「有効かどうか」だけでなく、 安全に施術できる状態なのかを判断する知識 が非常に重要です。

「矯正できること」より「矯正してよいか判断できること」

カイロプラクティックで重要なのは、 テクニックだけではありません。

症状を確認し、 必要に応じて整形外科的検査などを行い、 施術してよい状態なのか、 医療機関への受診を優先すべきなのかを判断することも重要です。

カイロプラクティックには国際的な教育基準があります

カイロプラクティックでは、 単に関節を矯正するテクニックだけを学ぶわけではありません。

国際的な教育基準では、 解剖学、生理学、神経学、病理学、 整形外科学などを含む 基礎医学・臨床医学の教育も重要とされています。

日本カイロプラクターズ協会(JAC)では、 WHOの 「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するガイドライン」 に基づいた教育基準について案内しています。

JACの案内では、 カテゴリーIとして 4年制・4,200時間以上のカイロプラクティック教育 などが教育基準として示されています。

日本カイロプラクターズ協会(JAC)

日本カイロプラクターズ協会(JAC)は、 日本におけるカイロプラクティックの業界団体です。

JACは、 世界カイロプラクティック連合(WFC)の 日本代表団体 として加盟しています。

また、 WHOガイドラインに準拠した教育基準を満たす カイロプラクターが所属する団体として、 教育・倫理・安全性などに関する活動を行っています。

当サロンではカイロプラクティックを実際に施術へ使用しています

ホームページを見ると、 「内臓療法のサロン」 という印象が強いかもしれません。

しかし、 仲宗根が担当する 日本内臓療法&カイロプラクティック では、 必要に応じて脊柱、骨盤、肋骨、 手足の関節などにも カイロプラクティックの技術を使用します。

日本内臓療法 カイロプラクティック

私はカイロプラクティックだけでなく、 オステオパシーや推拿についても学んできました。

それは、 「どの療法が一番優れているか」 を決めたいからではありません。

症状によって、 必要な考え方や手技が違うからです。

関節そのものの動きの制限が強ければ、 カイロプラクティックによる関節へのアプローチが 適している場合があります。

腹部との関係が考えられる場合には、 腹部への徒手的アプローチを行います。

筋肉の緊張が重要であれば、 筋肉や筋膜への施術を行う場合もあります。

「何の療法を使うか」より、 その人の身体に何が必要なのかを考える。

これが日本内臓療法で大切にしている考え方です。

WHO基準教育を受けたカイロプラクターが担当します

日本内臓療法 担当:仲宗根

・WHO基準教育を受けたカイロプラクター
・JCR登録カイロプラクター(登録番号0936)
・オステオパシーを学び、内臓マニピュレーションを習得
・推拿師
・日本内臓療法 開発者

カイロプラクティックについても、 単に矯正テクニックだけを使用するのではなく、 カウンセリングや検査を行ったうえで 必要な部位を判断します。

なぜ日本内臓療法にカイロプラクティックを組み合わせるのか

身体を、 「骨格」「筋肉」「内臓」と 完全に別々のものとして考えていないからです。

たとえば、 腰痛があれば腰椎だけを見るのではなく、 骨盤、股関節、腹部、横隔膜などとの関係も確認します。

胃もたれや腹部膨満感がある場合にも、 腹部だけでなく、 姿勢や胸郭、脊柱、呼吸などを確認する場合があります。

そのため、 日本内臓療法&カイロプラクティックでは、

・内臓への徒手的アプローチ
・カイロプラクティック
・筋肉・筋膜へのアプローチ
・横隔膜・呼吸へのアプローチ
・必要に応じた姿勢や生活習慣のアドバイス

などを一人ひとりの状態に合わせて組み合わせています。

内臓への徒手療法についても研究を紹介しています

当サイトでは、 カイロプラクティックだけでなく、 腹部マッサージ、Manual Therapy、推拿、 オステオパシーによる内臓マニピュレーションなどの 研究も紹介しています。

便秘、機能性ディスペプシア、 慢性腰痛などについて、 実際の論文をもとにまとめています。

内臓療法・腹部への徒手療法の研究を見る
日本内臓療法

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