人工甘味料で血糖値は上がらない?見落とされている血糖値スパイクの落とし穴

人工甘味料なら血糖値スパイクは起こらないって本当?

「人工甘味料は血糖値を上げません。」

ネットで調べると、このような記事をよく見かけます。

確かに、人工甘味料だけを摂取して血糖値を測定すると、

大きな血糖値スパイクは起こらないという研究が多く報告されています。

ここまでは間違いではありません。

 

しかし、僕は以前から一つ疑問に思っていました。

販売されている食品は、本当に人工甘味料だけが含まれているのでしょうか?

実際には、

  • 人工甘味料入りのお菓子
  • プロテイン
  • ヨーグルト
  • アイス
  • パン
  • 飲み物

など、さまざまな食品として口にしています。

しかもその多くは糖質や脂質も含まれています。

「人工甘味料だけを摂取した実験結果」を、そのまま食品に当てはめてよいのかという疑問があるのです。

 

人工甘味料だけではなく、その後の身体の反応が大切

実際には、人工甘味料を摂取したあとにブドウ糖を負荷すると、

血糖値やインスリン反応に変化がみられた研究も報告されています。

 

一方で、変化がみられなかった研究もあります。

僕が注目しているのは、人工甘味料そのものよりも、その後に身体がどう反応するかです。(発がん性・腎機能低下は省きます)

 

 

人間の身体は、食べる前から準備を始めています

皆さんは、梅干しを見ると唾液が出たり

焼肉の匂いを嗅ぐだけでお腹が空いたりした経験はありませんか?

実はこれは、脳が「これから食事が始まる」と判断しているからです。

 

食べ物を口へ入れる前から唾液が出たり、胃酸が分泌されたり

消化酵素が働き始めたり、身体はすでに準備を始めています。

 

そして、この準備反応の一つに「脳相インスリン分泌(CPIR)」というものがあります。

 

甘味を感じたり、食べ物を認識した段階で膵臓が「これから糖が入ってくる」と予測して

あらかじめインスリンを分泌する現象です。

人間の身体は、実際に血糖値が上がってから反応するのではなく、食べる前から動き始めているのです。

 

ここからは、僕自身の考察です。

人工甘味料は甘味があります。

脳は「甘い」と認識します。

その状態が毎日のように繰り返されることで、

身体の糖代謝にも何らかの影響を与える可能性はないのでしょうか。

 

実際に、人工甘味料を摂取したあとに糖質を摂ると

血糖値やインスリン反応が変化したという研究もあります。

 

もちろん、その仕組みが脳相インスリン分泌だけで説明できるとは現時点では言えません。

腸内細菌やインクレチン、インスリン感受性など

さまざまな要因が関係していると考えられています。

 

 

僕は、脳が甘味を認識した段階で始まる身体の準備反応も

その一因ではないかと考えています。

 

 

 

人工甘味料だとしても「食後」がおすすめ

僕が普段、クライアントさんへお伝えしていることがあります。

人工甘味料だろうと果物だろうと砂糖さろうと、甘いものを食べるなら、食後にしましょう。

その理由は、食後であれば、

  • 胃はすでに消化を始めています
  • 消化酵素も分泌されています
  • インスリンも食事に合わせて働いています

つまり、身体は「食事モード」に入っています。

 

一方で何も食べていない時間帯に甘いものだけを間食すると

身体はそのたびに反応しなければなりません。

それによって血糖値スパイクが起こってしまうんです。

 

この違いは、とても大きいと考えています。

もちろん、「食後なら何をどれだけ食べても大丈夫」という意味ではありません。

食べ過ぎれば、当然、血糖値にも影響します。

しかし間食をするのであれば、食後へまとめる方が

何度も血糖値を大きく動かす生活より身体への負担は少ない考えています。

 

「人工甘味料だから血糖値が安心」ではなく「食べるタイミング」を変える

健康情報は、

「人工甘味料は血糖値が上がらないから安全」

「0カロリーだから安心」と言いがちです。

しかし、人間の身体はそれほど単純ではありません。

 

何を食べるか。

どれくらい食べるか。

そして、いつ食べるか。

この「いつ食べるか」は、意外と見落とされている大切な視点ではないでしょうか。

 

僕は人工甘味料そのものを完全に否定したいわけではありません。(発がん性・腎機能低下は省きます)

ただ、「血糖値が上がらないから安心」という考え方だけでは

身体の反応を十分に説明できないと感じています。

 

もし甘いものを楽しむのであれば、間食として何度も食べるより、食後にまとめる。

その小さな工夫が、将来の健康につながるかもしれませんね。

 

 

今回ご紹介した「脳相インスリン分泌」が

人工甘味料によるすべての代謝変化を説明できると証明されているわけではありません。

 

これは現在の研究結果と、僕が臨床で感じてきたことを合わせて考えた一つの仮説です。

仮説ではありますが、開業して13年、たくさんの人をみてきた中で

この食事指導で体調が改善している人が多いのも事実。

血糖値スパイクによる胃もたれや腹部膨満感、フワフワするめまいや食事をするとすぐにお腹がいっぱいになるなど

食生活や生活習慣の見直しと内臓の施術によって多岐にわたる症状が改善されていっています。

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