身体の内側と外側をみる「日本内臓療法&カイロプラクティック」
腰痛や肩こりなどの身体の不調を、筋肉や骨格だけでなく腹部との関係も含めて考えます。
日本内臓療法では、 腹部への徒手的アプローチだけを行うわけではありません。
腹部、横隔膜、脊柱、骨盤、関節、筋肉、呼吸、姿勢などを確認しながら、 身体の「内側」と「外側」の両方から状態を考えて施術 していきます。
たとえば、 胃もたれと肩・背中の張りが同じ時期に起こっている場合や、 便秘や腹部膨満感と腰痛が同時に続いている場合には、 それぞれを完全に別の問題として考えないことがあります。
内臓と身体の痛みの関係「内臓体性反射・関連痛」
内臓からの感覚入力と、 皮膚や筋肉などからの感覚入力は、 脊髄レベルで共通する神経経路へ入力されることがあります。
そのため、 実際の問題が内臓側にあっても、 身体の別の場所に痛みや不快感として感じられることがあります。
これが 関連痛や内臓体性反射 として説明される仕組みの一つです。
もちろん、 腰痛や肩こりのすべてが内臓から起こるわけではありません。
しかし、 身体の痛みと腹部症状が同じ時期に起こっている場合や、 筋骨格系への施術だけでは変化しにくい場合には、 腹部との関係も確認する ことがあります。
骨格・関節と腹部の状態も別々には考えません
一方で、 腹部だけをみればよいわけでもありません。
脊柱や骨盤、肋骨、股関節などの動きが制限されていると、 姿勢や呼吸、体幹の使い方にも影響します。
そのため、 身体の不調に関係していると考えられる関節がある場合には、 カイロプラクティックによるアプローチも行います。
骨格の状態と身体機能の関係
関節には、 身体の位置や動きを感じ取るための感覚受容器があります。
脊柱や骨盤などの動きが制限されると、 身体の使い方、筋緊張、姿勢、呼吸などが変化する場合があります。
また、 呼吸や腹圧、横隔膜の動きと腹部の状態も無関係ではありません。
そのため日本内臓療法では、 内臓だけにアプローチするのではなく、 必要に応じて脊柱や骨盤など筋骨格系にもアプローチ していきます。
猫背姿勢と腹部・呼吸の関係
長時間のデスクワークや前かがみ姿勢が続くと、 胸郭や腹部の動きが小さくなり、 呼吸が浅く感じることがあります。
姿勢によって腹圧や横隔膜の動き、 腹部周囲の緊張が変化することもあります。
そのため、 腹部にアプローチするだけではなく、 胸椎・肋骨・骨盤などの動きを確認しながら、 身体を起こしやすい状態へ整えていく ことがあります。
腹部と骨格を別々に考えず、 両方を確認することが日本内臓療法の特徴の一つです。
筋肉へのアプローチ
症状によっては、 内臓や骨格ではなく、 筋肉へのアプローチが重要になることもあります。
筋肉の中には、 押すと局所的な痛みや別の場所への関連痛を生じる トリガーポイント がみられることがあります。
また、 筋緊張、筋膜の滑走性、筋紡錘など、 筋肉の状態も一人ひとり違います。
そのため、 「肩が痛いから肩を揉む」 「腰が痛いから腰を揉む」 というだけではなく、 どの組織が症状に関係しているのかを確認 します。
腰痛や肩こりをみるときも、 腹部・骨格・筋肉のどれが関係しているのかを考えながら施術します。
※リラクゼーションを目的としたマッサージではありません。
カウンセリング・検査・施術の流れ
症状や経過を確認したうえで、 必要に応じて触診、可動域検査、整形外科的テスト、 血圧測定などを行います。
「どこが痛いか」だけではなく、 いつから・どうすると・何と一緒に症状が出るのか を確認することを大切にしています。
施術例:左肩の痛みと胃もたれが同時に続いていたケース
●主訴
左肩が3か月ほど続けて痛い。
整形外科では大きな異常なし。
他の施術を受けても変化が少なかった。
●カウンセリング
「どうすると肩が痛いですか?」
「何もしなくても痛いです」
「いつからですか?」
「3か月前からです」
肩の痛む場所と胃の関連痛が重なるため、 胃腸症状について確認。
「胃もたれや胸やけはありますか?」
「胃もたれがひどいです」
「いつ頃からですか?」
「肩が痛くなった頃と同じくらいです」
●確認
腹部への刺激を加えた際に、 左肩の不快感に変化がみられました。
また、 頚椎・胸椎・上部肋骨周囲にも動きの左右差がみられました。
●考察
このケースでは、 肩そのものだけではなく、 胃腸症状と肩の症状との関連が考えられました。
そのため、 腹部へのアプローチだけでなく、 頚椎・胸椎・肋骨など筋骨格系にも施術を行いました。
●施術
腹部、横隔膜、頚胸椎、肋骨など、 検査で関連が考えられた場所へ施術を行います。
●施術後の確認
施術前後の症状や動きを確認し、 必要に応じて今後の施術回数の目安をお伝えします。
●日常生活のアドバイス
症状と関係が考えられる食生活、姿勢、睡眠、運動などについて、 必要に応じてアドバイスします。
症状が長期間続いている場合には、
一つの場所だけではなく、
複数の要因が関係していることがあります。
たとえば胃もたれの場合も、
胃だけでなく、
十二指腸・胆嚢・膵臓・大腸などを含む消化器全体、
横隔膜、姿勢、生活習慣などを確認することがあります。
内臓への徒手的アプローチには臨床研究もあります
腹部への徒手的アプローチについては、 慢性便秘、機能性ディスペプシア、 慢性腰痛などを対象とした研究も報告されています。
たとえば、
- 慢性便秘に対する腹部マッサージ
- 機能性便秘に対するManual Therapy
- 機能性ディスペプシアに対する推拿(Tuina)
- 機能性便秘と慢性腰痛に対するosteopathic visceral manipulation
などです。
これらの研究が 「日本内臓療法そのものの有効性」を証明するわけではありませんが、 腹部への徒手的アプローチを研究する医学的・臨床的背景が存在する ことは確認できます。
便秘、機能性ディスペプシア、 内臓マニピュレーションと慢性腰痛、 腸の蠕動反射などについて紹介しています。
内臓療法・腹部への徒手療法の研究を見る日本内臓療法で相談されることの多い症状
●身体の痛み・動きの問題
- 首こり・肩こり
- 腰痛
- 背中の張り・痛み
- 股関節周囲の不調
- 肩を上げにくい
- 首を回しにくい
- 腰が動かしにくい
●胃腸・腹部の症状
- 胃もたれ
- 食後の不快感
- 腹部膨満感
- 便秘
- 慢性的な下痢
- 胸やけ
- 食欲低下
- 手術後の腹部の引っ張られるような違和感
●その他
- 呼吸が浅く感じる
- 身体が重だるい
- 胃腸症状と同時に肩や背中がつらい
- 検査では大きな異常がないが身体の不調が続いている
これらの症状がすべて手技療法の対象になるわけではありません。
状態によっては医療機関での検査を優先します。
日本内臓療法で行うこと
日本内臓療法では、 「原因は必ず筋肉・骨格・内臓のどれか一つ」 とは考えていません。
身体を確認したうえで、
・カイロプラクティックによる関節へのアプローチ
・筋肉や筋膜への施術
・横隔膜や呼吸へのアプローチ
・必要に応じた頭頸部へのソフトな施術
・姿勢や生活習慣のアドバイス
などを組み合わせます。
施術内容は、 一人ひとりの状態によって異なります。
特に、これまで検査を受けていない腹部症状、 急激に悪化した症状、 強い痛みや発熱、出血などがある場合には、 まず医療機関での確認をおすすめします。
内臓への施術を行わない主な状態
腹部への施術が適さない病気や状態があります。
主な病気・状態
- 活動性の大腸炎・憩室炎
- 活動期の潰瘍性大腸炎
- 活動期のクローン病
- 腸閉塞(イレウス)が疑われる状態
- 腹部大動脈瘤が疑われる状態
- 腹部の悪性腫瘍が疑われる、または治療中の状態
- 状態によって施術が適さない子宮筋腫・卵巣嚢腫など
受診を優先する主な症状
- 黒色便
- 明らかな血便
- 原因不明の貧血
- 腹部に強い拍動を感じる
- 長期間続く強い下痢
- 発熱・悪寒を伴う腹部症状
- 繰り返す嘔吐
- 突然の激しい腹痛
- 急激な月経症状の変化
- 原因不明の腹部膨隆
これらに当てはまる場合には、 まず医療機関で適切な検査・診断を受けてください。
動画で見る内臓療法
日本内臓療法 梅田店
胃腸の不調と身体の痛みを、別々に考えたくない方へ
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